大航海物語 スペイン領ペルー
ペルー内戦・反乱
16世紀
内戦と反乱の主な戦い


参考資料
MOCAMBIQUE
大砲(砲弾・火薬樽)、騎馬

モザンビーク 2009 発行 小型シートより

Republica Dominicana
スペイン兵の進撃

ドミニカ共和国 1992 発行
REPUBLIQUE GUINEE
スペイン騎兵の進軍、新世界 1493

ギニア 1992 発行

ペルー副王領での主な戦い:〜16世紀
 
ペルー内戦の主な戦い ペルー反乱の主な戦い
アバンカイの戦い
ラスサリナスの戦い
ピサロ屋敷の襲撃
チュパスの戦い
アニャキートの戦い
ギアリーナの戦い
ワリーナの戦い
サクサワナの戦い

ペルー内戦での主な戦い:〜
アバンカイの戦い (1537/7/12)、アルマグロ軍の勝利
  Battle of Abancay

  ・ゴンサロ軍(Nueva Castilla)
   ・ゴンサロ・ピサロ
   ・アロンソ・ド・アルヴァラード(捕虜)
   ・フランシスコ・ピサロ(リマに待機)
  ・アルマグロ(Nueva Toledo)の勝利
   ・ディエゴ・ドアルマグロ1世
   ・ロドリゴ・オルガネス
第2次クスコの包囲攻撃(サクサイワマンの戦い:1536/5/6-1537/3)後に、エルナンド・ピサロ軍がインカ軍を追撃して起こったオリャンタイタンボの戦いでインカの街を落とせず、クスコに退却してきたエルナンド・ピサロ軍が、チリからクスコに戻っていたアルマグロ1世と戦って敗れて、エルナンドが捕われて捕虜になりました。そして、アルマグロ1世はオリャンタイタンボに進撃すると、マンコ2世のインカ軍は戦わずしてビルカバンバへ逃亡したため、オリャンタイタンボの街に無血入城を果し、金銀財宝を略奪し、クスコに陣取りました。

一方、リマで軍隊を再編成したピサロ軍がクスコへと進撃してくると、現ペルー中部のアプリマク県アバンカイ郡の中心都市アバンカイ(標高2,378m、当時はアバンカイ・ビリャ・デ・ロス・レイェス(Abancay, Villa de los Reyes:アバンカイ、王の町)近くに、アルマグロ軍が迎撃して激戦となり、ピサロ軍が敗れてゴンサロとアルヴァラードは捕虜になりました。ゴンサロとアルヴァラードは脱走して逃げるも、エルナンドは捕虜のまま暫くの時を過ごし、その後ピサロとアルマグロが話合い、アルマグロのクスコ支配を認めて解放されました。

ラスサリナスの戦い (1538/4/26)、ゴンサロ軍の勝利
  Battle of Las Salinas

  ・ゴンサロ軍(Nueva Castilla)、700人
   ・ゴンサロ・ピサロ
   ・エルナンド・ピサロ
   ・アロンゾ・ド・アルバラード
  ・アルマグロ軍(Nueva Toledo)、500人、砲6門、戦死150人
   ・ディエゴ・ド・アルマグロ1世
   ・ロドリゴ・オーガネス
ラスサリナスの戦いはクスコ近郷での戦いでアルマグロ軍が敗北して、
1538/7月にアルマグロ1世が処刑されました。

・ピサロ屋敷の襲撃 (1541/6/26)、アルマグロ残党軍の勝利
  Lima Accident

  ・フランシスコ・ピサロの手勢(Nueva Castilla)
   ・フランシスコ・ピサロ〜殺害される
   ・マルティン・ド・アルカンタラ〜殺害される
  ・アルマグロ残党軍(Nueva Toledo)
   ・エル・モゾ(ディエゴ・ド・アルマグロ2世)
   ・アルマグロ残党
ピサロ屋敷の襲撃は、フランシスコ・ピサロがエル・モゾ率いるアルマグロ残党軍に、リマの屋敷を襲撃されて殺害されました。屋敷に居たアルカンタラも殺害されました。

チュパスの戦い (1542/9/16)、カストロ総督軍が勝利
  Battle of Chupas

  ・カストロ総督軍(Nueva Castilla)
   ・カストロ総督
   ・ゴンサロ・ピサロ軍
    ・フランシスコ・ド・カルヴァハール
    ・アロンソ・ド・アルヴァラード
    ・ペドロ・ピサロ
  ・アルマグロ残党軍(Nueva Toledo)
   ・エル・モゾ(アルマグロ2世)〜斬首の刑で処刑される
   ・アルマグロ残党
チュパスの戦いは、1542年スペイン王より新総督に任命されたヴァカ・デ・カストロがパナマでピサロ派と合流して、アルマグロ残党軍を追撃。クスコのウアマンガ近郊ラス・チュパスで、エル・モゾに率いられたアルマグロ残党軍が敗北して壊滅。エル・モゾは捕虜となり、市の広場で斬首されました。アルマグロ残党の一部はビルカバンバに逃れ、マンコ2世の庇護を受けました。その後の新世界ペルー領はゴンサロ・ピサロが支配権を掌握しました。

ペルー反乱での主な戦い:〜
アニャキートの戦い(1546/1/18)、ゴンサロ軍の勝利
  Battle of Anaquito

 ・ゴンサロ軍(Nueva Castilla)700人:7人戦死(20人説有)
  ・ゴンサロ・ピサロ
  ・フランシスコ・ド・カルヴァハール
 ・ペルー副王軍(Viceroyalty of Peru)300人:騎兵140騎
     戦死:100〜200人
  ・ヴェラ副王〜戦傷後に斬首される
  ・フランシスコ・ギロンベラルカサールの部隊)
スペイン兵の進撃
アニャキートの戦いは、1543年にペルーのリマを首都とするペルー副王領(Viceroyalty of Peru)が設置され、初代副王に任命されたバスコ・ヌニェズ・ヴェラがペルーに到着すると、1546/1/18にゴンサロ・ピサロの命でフランシスコ・ド・カルヴァハールの率いる600人のスペイン人部隊が、キトー近郊アニャキートで副王軍とベナルカサールの連合軍とが激突しました。激戦の末に副王連合軍が敗北。ベラ副王は戦傷を負いました。その後、副王は斬首されて殺害されました。カルバハールは捕虜70人を虐殺し、その他の副王軍残党も現地人に捕らえられ殺害されたと伝えられています。ギロンは逃亡し、後に反乱を起こして敗戦後、処刑されました。

ギアリーナの戦い (1547/4/15)、ゴンサロ軍の勝利
  Battle of Guiarina
、(easter-tuesday:4/15)
  ・ゴンサロ軍
   ・ゴンサロ・ピサロ
   ・フランシスコ・ド・カルヴァハ−ル
  ・ラ・ガスカ副王軍
   ・ペドロ・デ・ラ・ガスカ副王
ギアリーナの戦いは、1547/3月にラ・ガスカ副王がサン・グレゴリオで部隊を編成してハウハ(Huacho)に上陸、ギアリーナに到着。4/15にゴンサロ軍とラ・ガスカ副王軍の両軍が、ギアリーナで決戦。勝利したゴンサロはクスコに籠城しました。

ワリーナの戦い (1547/10/20)、ゴンサロ軍の辛勝
  Battle of Huarina

  ・ゴンサロ軍(Nueva Castilla)、480人:戦死100人
   ・ゴンサロ・ピサロ
   ・フランシスコ・ド・カルヴァハ−ル
   ・ペドロ・ド・ロス・リオス〜戦死
  ・ペルー副王軍(Viceroyalty of Peru)、歩兵750人、騎兵250騎:戦死350人、戦傷350人
   ・ラ・ガスカ副王
   ・ディエゴ・センターノ
ワリーナの戦いはチチカカ湖南東ボリビアのラパス県(標高3600m強)オマスヨス郡ワリーナ(Huarina, Omasuyos Province, La Paz Department, Bolivia)で戦われて、ゴンサロ軍がペルー副王ラ・ガスカ軍を破って辛勝した戦いです。カルヴァハール率いるゴンサロ軍が、数で勝るセンターノに率いられたラ・ガスカ副王軍を、巧みな戦術で撃破して勝利に導きました。

サクサワナの戦い(ハキハグアナの戦い)、1548/4/9、
  Battle of Jaquijahuana、ペルー副王ラ・ガスカ軍の勝利
  ・ゴンサロ軍(Nueva Castilla)、900人、砲6門
   ・ゴンサロ・ピサロ
   ・フランシスコ・ド・カルヴァハール
  ・ペルー副王軍(Viceroyalty of Peru)、歩兵1,200人、騎兵400騎
   ・ラ・ガスカ副王
   ・アロンソ・ド・アルヴァラード
   ・ディエゴ・センターノ
   ・フランシスコ・エルナンデス・ギロン
   ・ペドロ・ド・ヴァルデヴィア
ゴンサロ・ピサロ

ペルー 1943/2 発行
サクサワナの戦いはサクサワナ近くのクスコ谷(valley of Cuzco, (Sacsayhuaman) Jaquijahuana)で戦われて、ペルー副王ラ・ガスカ軍がゴンサロ軍を撃破して完全勝利しました。ゴンサロ・ピサロは捕虜になって、反逆者としてクスコ市の広場で断頭台の露と消えました。

こちらで、
インカ征服の戦い
新世界征服者(コンキスタドール)
ピサロ13人とカンディア
スペインの大航海年表を、お楽しみください。

▼参考HP:〜
グアヤキル湾プナ島の場所地図
カハマルカの場所地図(Tumbes、Cajamarca、Cusco有)
ペルーの詳細地図(Quito、Tumbes、Cajamarca、Lima、Cuzco有)
アマゾン河源流域水系の地図(Quito、Guayaquil、Tumbes、Rio Napo有)
キトー付近のアンデス山脈の高低差を表示地図
アマゾン河水系の地図(Napo・Maranon・Ucayali・Amazon、Orinoco有)
アマゾン河水系の地図(日本語、ペルーの地図、アマゾン河はアンデス山脈から東流)

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。     12/12/5
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