大航海物語 大航海時代 と 帆船(植民地)の食料
ココ・ヤシの木の実
Coconut

参考資料
ココヤシの実の収穫

コンゴ 1982/12/11 発行
エロマンガ島
ヤシの木→

ヴァヌアツ 1980 発行

ココヤシの木

ココス島 1989 発行

ココヤシ
 Coconut

  学名:Cocos nucifera
ココヤシは、単子葉植物ヤシ科の高木である。ヤシ科植物の中で最も有名で、最も利用価値が高い。単にヤシと言えばこれを指す。果実はココナッツとして有名であり、他にも多方面で利用価値が高く、世界中の熱帯で栽培されている。

非常に利用価値の高い植物で、茎は材として用いられ、特にポリネシアなどの海洋の小島では唯一の材木となる場合もある。葉は屋根を葺き、あるいは繊維を編んで敷物やカゴなどに加工される。果実はココナッツと言われ、主として食用になる。固い殻の内部の周縁部には固形胚乳の層があり、中心近くには液状胚乳が入っている。液状胚乳はそのまま飲用される。これは、熱帯では多くの場合に野外の生水は衛生的に危険なことから、非常に重宝される。1個の果実には約1リットルの液状胚乳が入っている。胚乳はそのまま食べられるほか、料理にもよく使われる。

固形胚乳を乾燥させてコプラを作る。これは油分が多く、工業原料にもなる。果実の皮からは繊維を取り出してロープやたわしなどができる。内側の固い殻は容器として用いられるほか、細工物にも使われる。熱帯地方の観光土産の定番である。 また、熱帯ムードを高めるのに便利なので、街路樹として用いる場合もある。

果実は非常によく海水に浮かぶので、海に落ちれば海流に乗ってかなり遠方まで流され、砂浜に打ち上げられればそこで発芽することで分布を広げる。日本にもしばしば漂着することで有名である。柳田國男は渥美半島の浜辺に漂着したココヤシの実に触発されて南海からの文化伝達を論じ、「海上の道」を書いた。島崎藤村作詞の童謡「椰子の実」は、これをテーマに作られたものである。一般市民居住地の国内で唯一自生しているのは、海洋性気候で温暖な小笠原諸島の父島と母島と思われるが、父島のものは入植後植栽したものの種子が浜辺で生育した可能性が高い。耐寒温度は12℃といわれ、自生北限は最寒月平均気温18℃。1971〜2000年の平均値から推測すると、そのラインは小笠原諸島の母島から南大東島の南を通り、多良間島から西表島を結ぶ線となっている。

参考:〜
コプラ
 Copra

コプラはココヤシの果実の胚乳を乾燥したもの。灰白色で約40~65パーセントの良質脂肪分を含む。主に東南アジア諸国や太平洋諸島で生産され、住民の貴重な現金収入源となっている。圧搾したコプラ油(椰子油)は生のココナッツミルクなどに比べて酸敗の恐れが少ないことから、マーガリンなどの加工食品の原料油脂になるほか、生体への攻撃性の少なさから石鹸、蝋燭など日用的な工業製品の原料となる。コプラ油の絞りかすは有機肥
コプラの乾燥
料、家畜飼料となる。飼料の利用には、フレーク(コプラフレーク)に加工し用いられる。ビタミン類や油脂類に富むことから、日本では肥育を行うブランド牛の飼料として定評がある。

参考HP:〜
 ・ ココヤシの植生帯地図
 ・ ココヤシの芽
 ・ ココヤシの実

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。       09/6/26
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