大航海物語 大航海時代 と 新世界の産物(食料)
アボカド
Avocado

参考資料

REPUBLIQUE GABONAISE
アボカド

ガボン 1962/12/10 発行 

アボカド:〜:メキシコと中央アメリカ原産
  Avocado

  和名:アボカド、別名:ワニナシ(鰐梨)。
  英名:Avocado 別名:Alligator pear:(鰐梨)アリゲーター・ピーア)
  学名:Persea americana
  分類:植物界、被子植物門、双子葉植物綱、
     クスノキ目、クスノキ科、ワニナシ属、アボカド種
      Plantae、Magnoliophyta、Magnoliopsida、
       Laurales、Lauraceae、Persea、P. americana
アボカドはクスノキ科ワニナシ属の常緑高木で、その果実のこと。
特徴は、低温に弱く、主に熱帯、亜熱帯で生育。樹高は25m程の大きさになり、濃い緑色の果実をつけます。5月頃に花が咲き、果実の収穫は11〜12月頃。日本産のクスノキ科の植物でもっとも近縁なものはタブノキで、タブノキの果実はアボカドの果実をうす甘くしたような味をしています。

中南米では果樹として栽培された長い歴史があり、ペルーチャン・チャン遺跡からは西暦900年頃のものと見られるアボカドの実をかたどった土器が出土しています。ヨーロッパからの侵略者がやってきた時には、すでにアメリカ大陸(南北両方)の熱帯地方のあちらこちらにおいて栽培が行われていました。アボカドの名はメキシコ及び中米のスペイン語圏ではアグアカテ(aguacate)と呼ばれており、その語源はナワトル語で睾丸を意味する単語「アワカトル」(ahuacatl、or, auacatl)で、アボカドの実の形状に由来しています。ワカモレ(Guacamole)、グアカモレはアボカドを使って作ったサルサのことです。

食用としては、果実は生食され、サラダやタコス、サンドイッチ、ハンバーガーなどに用いられます。アボカドだけでも、レモン、カボス、マヨネーズ、メープルシロップなどをかけて食べると美味しい。ブラジルインドネシアでは、甘味をつけてデザートや飲み物にすることもあります。

最近は、アボカドの果肉を絞って取り出したオイルも食用として広まってきています。果物ではあるも甘みはほとんど無いため、醤油をつけて食べるのも良いようです。マグロのトロに味が似ていると言う人もおり、他にもカリフォルニアロールなど巻き寿司のネタとしても用いられます。メキシコではアボカドとトマトなどでワカモレというサルサを作り、トルティーヤに載せて食べるのが日常食となっています。

日本の店頭で販売されているアボカドは完熟していないものが多く、固くて強い苦みがあるも、常温で放置しておくと追熟して美味しくなります。

熟すと果皮の色がより黒っぽくなるも、熟しても緑色のままの品種もあります。表皮を軽く押してわずかに柔らかさを感じる程度が食べ頃です。食べ頃に変色した時の色が付いたシールが貼られているものもあり、シールと同じ色になれば食べ頃だと判断できます。

栄養は、脂肪分が豊富で、俗に「森のバター」とも呼ばれています。この脂肪分はほとんどが不飽和脂肪酸であり、血中コレステロールを増加させる心配が少ないといわれています。ビタミンEも多く含まれますが、毒性があり、アボカドの木、果実、種、葉などにはペルシンという物質が含まれており、ヒト以外の動物には中毒反応を起こすので、人以外の動物に与えてはなりません。人も希にアレルギー反応を起こすことがあります。

アボカド木の写真
アボカド実の写真(樹上)
アボカド実の発芽写真
アボカド実の写真(実を切った写真)

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。     2010/7/31、13/5/27

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