オーストラリアの建造物
シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)
オーストラリア・シドニーにある20世紀を代表する近代建築物であり、世界的に有名な歌劇場・コンサートホール・劇場で、1973年:シドニーオペラハウス完成。2007/6/28に世界文化遺産に登録。オーストラリア1986/8/4発行


オーストラリアの先住民、アボリジニ(Aborigines)
オーストラリア 1948-50 発行
アボリジニ(Aborigine)は狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島々の先住民で、生活は洞窟などに住み、一定範囲を巡回しながら食料を得る採取狩猟型で、ブーメランや毒物を巧みに利用した狩猟を行い、オーストラリア固有の植物の実を取ったり、乾燥した地面を掘って、木の根などを食べる大型のイモムシの一種を焼いて食べるといった独創的で洗練された採取狩猟生活をしていた。主な宗教には自然崇拝があるが、遺構の中には人物画であると推察される解釈不能な壁画など、不明確な部分が多い。彼らに特有の素朴な美術様式はアボリジナル・アートと呼ばれている。


オーストラリアの珍獣
オーストラリア固有の生物、オーストラリア1937-46発行他
カンガルー(Kangaroo、Marsupialia Macropodidae)フクロネズミ目(有袋類)カンガルー科に属する動物の総称で、オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に生息。大型のカンガルー属と、ワラビーと呼ばれる一群の小型のカンガルーとに分類され、体重0.5kg程度のものから、100kgに達するアカカンガルーまで、さまざまなサイズの種がある。さらに、ワラルーと呼ばれる中型のものもいる。
コアラ(Koala、Diprotodontia Phascolarctos cinereus)
哺乳綱有袋上目カンガルー目の1種。別名コモリグマ、フクログマ。 コアラ科唯一の現生種だが、化石では他に同科属、同属種がいる。生息地オーストラリアには天敵がいないため、木の幹につかまったまま何時間も動かない。参考公式HP:〜ローンパインコアラ保護区
コトドリ(竪琴鳥、Lyrebird、Menurinae)
世界一の物真似鳥で、燕雀目コトドリ科、オーストラリア南東部の森林地帯。オスの尾羽が非常に特殊な形状に進化。竪琴のような形をしているのが名前の由来で、 繁殖期になるとオスは森の中に定めた縄張りに土を積み上げて塚を作り、さえずり声を上げながら尾羽を振り動かして荘厳なディスプレイをする。
エミュー(Emu、学名:Dromaius novaehollandiae)
ダチョウ目の鳥で、オーストラリア全域の草原や砂地などの拓けた土地にいて、周辺海域の島嶼部にも同種ないし近縁種が生息していたが、現生種の1種のみを除いて絶滅したとみられている。オーストラリアの国鳥で、肉は美味しい赤肉、皮下脂肪は動物油の中でも抜群に優れており、原産国オーストラリアの先住民アボリジニーが常備薬として長く愛用し続けている。
フクロアリクイ(Banded anteater、Myrmecobius fasciatus)
有袋類で、別名ナンバット。オーストラリア(西オーストラリア州南西部)固有種。体長20-27cm。尾長16-21cm。体重280-550g。胴体前部の体毛は褐色で、尾も含めた後部の体毛は黒い。背面に白い横縞が入る。種小名”fasciatus”は「帯の、横縞の」の意で、英名(Banded=横縞の)と同。尾には長い毛が密集する。吻端は細長く、眼を通り耳にかけて黒い筋模様が入る。歯は発達せず、50-52本。舌は細く、体長の半分に達する長さがある。また舌は粘着質で覆われ、巣の中にいるシロアリを捕食するのに適している。
バンディクート(Lesser Bilby、Macrotis leucura)
兎耳バンディクート(Rabbit-eared Bandicoot)ともいう有袋類で、1887年にグレートサンディ砂漠とギブソン砂漠で発見された。グレートサンディ砂漠はピルバラ地域キンバリー地域の岩石地帯の間の平らな所で、南東にはギブソン砂漠がある。
カモノハシ(鴨嘴、Platypus、Ornithorhynchus anatinus)
哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類。現生種では本種のみでカモノハシ科カモノハシ属を形成。
ウォンバット(Wombat)はカンガルー目ウォンバット科の哺乳類で、名前はアボリジニの言葉「平たい鼻」を意味している。生態は違うがコアラに近い種族。オーストラリアクイーンズランド州の一部、及び、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州、西オーストラリア州、タスマニア州の低木林や草原に分布。頭胴長70-110cm、尾長は25-60mm、体重は19-33kg。雌が雄よりも大きく、内股で歩き、トンネル状の大きな巣穴を作る。草食性で植物の葉や根を食べ、夜行性で昼間は主に巣穴の中で過ごす。1992/1/2発行
フクロオオカミ(Tasmanian wolf、Thylacinus cynocephalus)オーストラリアのタスマニア島に生息していた哺乳類・フクロネコ目の大型肉食獣で、1936年に絶滅。タスマニアオオカミの別名があり、背中にトラのよな縞模様があってタスマニアタイガーとも呼ばれる。有袋類でありながらオオカミにあたるニッチを占めている、いわば「袋を持つオオカミ」。3万年前人類が進出してくると人類やその家畜だったイヌ(ディンゴ)との獲物をめぐる競争に敗れ、人類の到達が遅くディンゴの生息しなかったタスマニア島のみに生き残ることになった。この状況は、タスマニアデビルも同様であった。大航海時代でヨーロッパの入植者が住み着き、羊など家畜を襲うフクロオオカミを目の敵にし、1888〜1909年は懸賞金がかけられ、2,184頭のフクロオオカミが虐殺された。1930年に唯一の野生個体が射殺され、次いでロンドン動物園の飼育個体が死亡し、絶滅したと思われたが、1933年野生個体が再度捕獲されホバートの動物園に移されるも、1936年に死亡し絶滅した。1981-83発行
コクチョウ(黒鳥:Black Swan、Cygnus atratus)別名:ブラックスエワン。カモ目カモ科に分類される鳥類でハクチョウ(白鳥)の一種。西オーストラリア州の「州の鳥」。西オーストラリアのスワン川はコクチョウの英語名のブラックスワン(Black Swan)から、オランダのウィレム・デ・フラミングが1697年に名付けた。1984/8/2発行
ハリモグラ(針鼠、Tachyglossus aculeatus)英:〜Echidna(エキドナ:ギリシア神話に登場する上半身が美女で下半身はヘビという魔神の名。ハリモグラ科は、カモノハシ科とともに、カモノハシ目(単孔目)を構成する。カモノハシ目は、オーストラリア区にのみ生息する原始的な哺乳類のグループで、爬虫類や鳥類と同じように産卵し、孵化した子に授乳して育てる。また、尿道・生殖孔と肛門が分化していない総排出腔をもつ。頭胴長30〜45cm、尾長 ocm、体重2.5〜8kg。オーストラリア、タスマニアに広く分布し、ニューギニア島にも生息。
ソーニーデビル(Thorny Devil、学名:Moloch horridus)はモロクトカゲともいい、トカゲ亜目・イグアナ下目・アガマ科の和名:トゲトカゲ)、ソーニーデビルは「トゲのある悪魔」と呼ばれ、砂漠に住む体長は15cmの小さいトカゲの一種で、見た目は鋭い棘があってグロテスクな風貌をしているが、性格はおとなしく人には害を加えない。主に蟻を食べる。夏場は道路わきなどで良くみかけるわりと身近なトカゲ。アリススプリングス方面の砂漠にも棲息するが、中西部に広く分布している。2002/6/4発行
スターフラワー(Summer Starflower、学名:Calytrix flavescens、フトモモ科: Myrtaceae)
スターフラワーは高さ1〜3mの低灌木で、水の少ない砂漠地域に咲く可憐な花(ピンク〜紫花)をつける。セイヨウミツバチが受粉に貢献している。2002/6/4発行
ディンゴ(Dingo、澳州野犬、学名:Canis lupus dingo)は、オーストラリア大陸とその周辺に生息するタイリクオオカミの1亜種で、広義の野犬。アボリジニがオーストラリアに移住する際、一緒に連れてきたと考えられている。ディンゴはアボリジニに家畜として飼われていたものの子孫で、イエイヌと混血ができるため、現在では交雑が進んでいる。体長(頭胴長)約103cm。ヒツジなどの家畜を襲う被害のため、毎年多くのディンゴが駆除されており、オーストラリア南東部には「ディンゴ・フェンス」と呼ばれる総延長5,320kmにも及ぶフェンスが設けられている。1980/2/20発行、参考HP:フェンス
カンガルーポー(英名:Kangaroo Paw、学名:植物 Plantae界、被子植物 Magnoliophyta門、単子葉植物 Liliopsida綱、ユリ Liliidae亜綱、ユリ Liliales目、ハエモドルム Haemodoraceae科、アニゴザントス Anigozanthos属、カンガルーポー Kangaroo Paw種)。オーストラリアの旧熱帯に数種分布している。大きな球根や地下茎を持った多年草で、葉は混生で、線形または剱状である。美しい花を咲かせる種がかなりあり、観賞用に作られているが、
寒さに弱く日本ではあまり普及していない。オーストラリアの人たちが真っ赤な地下茎を食用にしていることから科名ハエモドルムは「血の贈り物」の意味。高さは1mほど、1960年にウェスト・オーストラリア州花となる。

切手面はカンガルーポーとパース市遠景(View of Perth and Kangaroo Paw)、1962/11/1発行で、図案はレッドアンドグリーンカンガルーポーだが、ブラックカンガルーポーもある。カンガルーの前足をイメージして命名されたカンガルーポーの手(ポー)、前足の爪にあたる部分にオシベが6本並び、その間からメシベが一本突き出ている。ミツスイ鳥による鳥媒花。西オーストラリア の南西部に主に自生するワイルドフラワー の1種。花がカンガルー の前足に似た形をしているため、その名で呼ばれていて、その花の多くはふかふかしたもので毛羽立っている。ハエモドラ科 (Haemodoraceae) に属し、12種に大別され、うち11種はアニゴザンソス属 (Anihozanthos sp.)、1種はマクロピディア属(Macropidia sp.)となる。以前はヒガンバナ科(Amaryllidaceae) に分類されていたが近年変更になる。最近は日本へも輸出され一部はフラワーショップなどでも見ることができる。

参考HP:〜
 ・アボリジニの集団分布地図
 ・オーストラリア西部の地図
 ・グレートサンディ砂漠の場所地図
 ・ギブソン砂漠の場所地図
 ・グレートビクトリア砂漠の場所地図
 ・リトルサンディ砂漠の場所地図
 ・タナミ砂漠の場所地図
 ・チラリ砂漠(Far North region of South Australia)付近の地図(エーア湖付近)
 ・オーストラリアの砂漠の場所地図
   (グレート・サンディ、ギブソン、グレート・ヴィクトリア、タナミ、シンプソン砂漠、
    リトル・サンディ砂漠、ナラーバー平原、ストルゼレッキ、スタート砂漠)

 ・コアラの分布地域地図(右側)
 ・エミューの分布地域地図
 ・カモノハシの分布地域地図
 ・ソーニーデビルの分布地域地図
 ・タスマニア島の場所地図
 ・ウェスト・オーストラリア州の地図
 ・ウェスト・オーストラリア州の地図(主要道路)
 ・オーストラリアの地図(日本語)

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。       10/2/25追記
スタンプ・メイツ
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