大航海物語
プトレマイオス
古地図
天文書「アルマゲスト(地理学提要)」全8巻を著述
参考資料
MALAWI
プトレマイオス

マラウィ 2008 発行
BELGIQUE-BELGIE
プトレマイオス

1512 メルカトル生誕500年記念 2012

ホンデュウス世界地図 小型組合せシート より拡大(300%)
ベルギー 2012/3/12 発行
UGANDA
プトレマイオスの世界図
大西洋は大きく描かれていない
(ユーラシア大陸とアフリカの一部だけ)
プトレマイオスの説である
月の山を源流とするナイル川を表示
(月の山:PRSV PMON)




月の山
1508年ミラノのフラカンツァーノ製作のアフリカ地図
(Fracanzano、Milan, Italy 1508)

ボフタツワナ 1992/1/9 発行
ヨーロッパ→


アフリカ→
←アジア


2枚を繋ぎ合わせるとアジアとヨーロッパは近くなる

ウガンダ 1992 発行  (画像:200%)

プトレマイオス(ローマ)時代のガレー船

ブルガリア 1986 発行
地中海を制覇した
ローマ時代のガレー軍船


サンマリノ 1963 発行

クラウディオス・プトレマイオス (生年没年不詳なるも、127〜160頃の説有)
  Claudius Ptolemaeus
  英語:Ptolemy
  ラテン語:Klaudios Ptolemaios(クロード・トレミー)
クラウディオス・プトレマイオスはローマ帝国の版図が最大となったハドリアヌス帝(Hadrianus, 76-138)の時代に生きたギリシャ人で、生没年は不詳ですが、エジプトのアレキサンドリアに住んで、天文・地理学者として活躍しました。天文書「アルマゲスト(偉大なる集大成の意)」(地理学提要)全八巻を著し、地球が宇宙の中心にあり、太陽やその他の惑星が地球の周りを回るという「天動説」を唱えて大きな影響を与へました。その著作(地図本)は今の地図学ともいうべき最古のもので、世界で最初の地図帳(アトラス)となりましたが、その地図には太平洋がありませんでした。

プトレマイオスは地球の大きさの実感を示そうとした最初の学者で、また数学を使い、観測が大事であることを強調した学者でもありました。その著作(地図本)では、インドや中国からシルクロードや紅海を通して伝えられた情報にもとずいて、中国の西域
プトレマイオスの世界地図、AD150

バチカン 1991 発行 封緘葉書より
の経度が推定されています。彼の地理書の記載は全世界の四分の一ほどであり、あとは未知の世界とされていました。彼の地図は、赤道の値を過小に見積もったために、アジアが著しく東方へ伸びてしまいました。このことが、後にクリストファー・コロンブスなどの探検家に西回りでインドに行くことが出来ると誤認させた要因となりました。彼の地図はアフリカ大陸を”月の山脈”と”ナイル河の源”として大きな湖を描いています。また、インド洋は内海となっています。スパイス(胡椒など)の産地であるインド西海岸が”リュミケー”として地図上に記されています。インド半島は小さく書かれていますが、セイロン島はインド洋貿易圏の重要な島として認識されているようです。ガンジス川のミャンマー(ビルマ)の所には「金の国」「銀の国」が置かれ、マレー半島は黄金半島として書かれています。プトレマイオスは近代地理学の始祖と呼ばれています。しかし、プトレマイオスの地理書は4世紀末の東西ローマ帝国の分裂により、西欧世界には伝わらなかったといわれています。

プトレマイオスの地図は、古代には珍しく、憶測や神話を出来るだけ排除して描いてあることで、その最大の功績は「経度と緯度」の考えを持ち込んだことにあるとされています。

プトレマイオスの天文学はアリストテレス(Aristoteles、BC384-BC322)やヒッパルコス(Hipparchus、BC190頃-BC120頃)など、それ以前の古代ギリシアの学説の集大成で、天動説もプトレマイオスが唱えたというよりも、それ以前からあったものに大きく修正を加え、より実用的にしたといわれています。しかし、それ以前、ばらばらに伝えられていた天文学に関する知識が、プトレマイオスの著書で全て集められ、その著書だけで天体観測の仕方や惑星・月などの軌道計算の方法まで全てを知ることができるようにしたのは大した業績です。またガラス玉に拡大力があることを指摘しましたし、 この著書の中で、北天の48星座(トレミーの48星座)を決定しました。

参考〜
トレミーの48星座
  Ptolemy constellation
01、アンドロメダ座 (Andromeda)
02、いて座 (Sagittarius)
03、いるか座 (Delphinus)
04、うお座 (Pisces)
05、うさぎ座 (Lepus)
06、うしかい座 (Bootes)
07、うみへび座 (Hydra)
08、エリダヌス座 (Eridanus)
09、おうし座 (Taurus)
10、おおいぬ座 (Canis Major)
11、おおかみ座 (Lupus)
12、おおぐま座 (Ursa Major)
13、おとめ座 (Virgo)
14、おひつじ座 (Aries)
15、オリオン座 (Orion)
16、カシオペヤ座 (Cassiopeia)
17、かに座 (Cancer)
18、からす座 (Corvus)
19、かんむり座 (Coronae Borealis)
20、ぎょしゃ座 (Auriga)
21、くじら座 (Cetus)
22、ケフェウス座 (Cepheus)
23、ケンタウルス座 (Centaurus)
24、こいぬ座 (Canis Minor)
25、こうま座 (Equuleus)
26、こぐま座 (Ursa Minor)
27、コップ座 (Crater)
28、こと座 (Lyra)
29、さいだん座 (Ara)
30、さそり座 (Scorpius)
31、さんかく座 (Triangulum)
32、しし座 (Leo)
33、てんびん座 (Libra)
34、はくちょう座 (Cygnus)
35、ふたご座 (Gemini)
36、ペガスス座 (Pegasus)
37、へびつかい座 (Ophiuchus)
38、へび座 (Serpens)
39、ヘルクレス座 (Hercules)
40、ペルセウス座 (Perseus)
41、みずがめ座 (Aquarius)
42、みなみのうお座 (Piscis Austrinus)
43、みなみのかんむり座 (Coronae Australis)
44、やぎ座 (Capricomus)
45、や座 (Sagitta)
46、りゅう座 (Draco)
47、わし座 (Aquila)
48、アルゴ座 (Argo Navis)、現在は4分割されている:〜
     ・ほ座(帆座、Vela)、
     ・とも座(艫座、Puppis)、
     ・りゅうこつ座(竜骨座、Carina)、
     ・らしんばん座(羅針盤座、Pyxis)。
サソリ座

サハラ 1968/4/25 発行
双子座
牡牛座

リオムニ 1968 発行
ケンタウルス座

イフニ 1968 発行
天秤座
水瓶座

フェルナンドポー 1968 発行

こちらで
・バチカン発行「プトレマイオスの世界地図(AD150)」を
お楽しみください。

・参考HP〜
 ・プトレマイオスの世界地図
 ・おおくま座の北斗七星

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。     2013/5/6追記、13/6/20、15/3/13、17/2/13
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