大航海物語 大航海時代 と 新世界の産物 (食料)
パパイア
Papaya

参考資料
Republique Federation du Cameroon
パパイア

カメルーン 1967 発行

パパイア:〜:熱帯アメリカ原産 (メキシコ南部)
 Papaya
和名:パパイア 別名:乳瓜(ちちうり)
英名:Papaya
学名:Carica papaya
分類:植物界、被子植物門、双子葉植物綱、
     スミレ目、パパイア科、パパイア属、パパイア種
      Plantae、Magnoliophyta、Magnoliopsida、
       Violales、Caricaceae、Carica、C. papaya
パパイアの原産は中南米地方で、16世紀の大航海時代の頃にスペインの探検家がメキシコ南部で発見し、その後世界の熱帯地域に広まったといわれています。日本には明治時代にもたらされ、沖縄小笠原、鹿児島などで栽培が始まりました。市場に多く出回るようになったのは輸入が許可された1968年以降のことです。トロピカルフルーツといえばパパイアを思い浮かべる人も多いでしょう。甘くて酸味が少なく、南国を感じさせてくれる香りとなめらかな舌触りが人気の果物です。スーパーなどで販売されているパパイアのほとんどがハワイフィリピンやタイなどからの輸入物です。国内では沖縄や小笠原諸島、南九州や太平洋側の温暖な地域で栽培されていますが、出荷量はそれほど多くはありません。パパイア(パパイヤ、蕃瓜樹)は別名:「木瓜(もくか)」または「乳瓜(ちちうり)」ともいい、熱帯諸国や沖縄では緑色の未熟な果実を野菜として食べる習慣もあります。「乳瓜」という呼び名はパパイアの茎や葉、果実などあらゆる場所に「乳液」が多く含まれているからです。パパイアはさらに「チチウリノキ(乳瓜木)」、「パウパウ」、「ママオ」、「ツリーメロン」などと呼ばれることもあります。その果実も「パパイア」といいます。

パパイアは熱帯アメリカでもメキシコ南部を原産とするパパイア科パパイア属の常緑小高木です。現在では多くの熱帯の国々で栽培されており、日本でも沖縄などで人家の庭に自生しています。まっすぐに伸びた茎の先に大きな葉が集中しており、樹高は約10mになります。長い葉柄があり、葉はやや掌状に大きく切れ込みが入っており、葉質は薄くて柔らかく、花は茎の先端近く、葉の下側に出ます。通常は雌雄異株で、雄花は長い花序になって垂れ下がり、花は黄緑色で目立たちません。パパイアは多年生であり、背が高くなり、しかも次第に茎が太くなるので、樹木と見ることができますが、茎は非常に柔らかく、台風などで容易に倒れます。また幹部は木質化しておらず、倒れたものが枯れると、すぐに腐って軟化するため、木ではなく草として捉えられる場合もあります。それで、ごく一部の解説書などでは「草本類」と記載されている場合もあります。果実は熟すると黄色くなり、食用にされ、生果や乾燥させた果実は一般に流通しています。日本では繁殖力が強いパパイヤは沖縄では軒先に自生しており、雑草的に捉えられていて、台風に弱く生産量が不安定なことなどから、パパイア生産が産業として成り立ちにくいといわれています。沖縄など国内で栽培されているパパイアは生産効率を確保するためソロ種(両性花)が多く用いられています。パパイアの種を蒔くと簡単に発芽するので、観葉植物として栽培して楽しむことが出来ますが、発芽にある程度の温度が必要なので、日本では5月のころに蒔くのが良いようです。雌雄異株なので、結実を目指すのなら数株育てる必要があり、雌花開花後に雄花の花粉を受粉させれば果実が育ちます。また、温度によっては両性花がつくこともあり、この場合は1株でも果実が得られます。

パパイアの主な栄養成分(可食部100g中)は、
 βカロテン当量(480mcg:黄肉種)、
 葉酸(44mcg)、ビタミンC(50mg)、
 マグネシウム(26mg)などで、
主な効能は、
 貧血予防、
 高血圧予防、
 動脈硬化予防、
 脳梗塞予防、
 心筋梗塞予防、
 がん予防、
 風邪予防、
 美容効果、
 糖尿病、
 骨粗しょう症などが挙げられています。
パパイア(黄肉種)の色素にはビタミンA(レチノール)として働くカロテノイドが多く含まれています。ビタミンAは抗酸化作用があるので、脳梗塞や心筋梗塞予防などに効果が期待できる成分です。特にがん予防に効果があるといわれるβクリプトキサンチンが豊富に含まれています。一方、赤肉腫である「サンライズ・ソロ種」の場合はリコピンが多いのが特徴です。リコピンはビタミンAとしては働きませんが、呼吸器系の免疫力を高め発がん性物質を抑える効果があるといわれています。 また、パパイアには妊婦や貧血気味の人に必要な「血を作るビタミン」である葉酸が多く含まれています。さらに風邪予防や美容効果が期待できるビタミンCや、糖尿病や骨粗しょう症の予防に期待できるマグネシウムも比較的多く含まれています。 沖縄料理などに使われる未熟果「青パパイア」には、タンパク質分解酵素である「パパイン」が含まれています。肉料理を食べた際の消化促進に一役買ってくれます。なお、パパインは熟す段階でどんどん使われていくので、完熟したパパイアにはあまり含まれていません。 より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」などに掲載されています。

熟すると黄色い果実ができるパパイアの果実は、粒々の黒い種が中央の中空部分にたくさんあり、種は取り除いて、周りの果肉を食べます。甘さが強く独特の癖があるので、レモン汁をかけて、酸味を加える場合もあります。野菜として用いられる未熟果は、タンパク質分解酵素のパパインを含むので、肉料理に用いる場合がありますが、フルーツとして市販されている適熟果には、痕跡程度しかパパインが含まれていません。そのため、食肉軟化作用や消化促進作用は期待できません。果肉は、細く切って乾燥させ、ドライフルーツにすることがあります。台湾(特に高雄)では、牛乳と果肉をミキサーにかけて混ぜた、パパイア牛乳が名物となっており、紙パック入りの商品もあります。ホンコンには黄色く熟れた実の先端をくりぬいて、壷状にし、スープを入れて蒸す料理がある。順徳料理のデザートとして、シロップ煮にしたパパイアがあり、同じくシロップ煮にした梨、白木耳、鶏卵などと組み合わされる場合もあります。

沖縄やフィリピン、タイなどでは、果物としてよりも、むしろ野菜として扱われます。未完熟で青いパパイアの皮をむき、果肉を千切りにし水にさらして、炒め物に使われます。千切りのものが袋詰めでスーパーマーケットに並んでおり、調理済みのものは総菜として、また弁当の具として販売されています。また、これを乾燥させたものは千切り大根のように用いられます。タイでは、同じく未完熟で青いパパイアの皮をむき、果肉を千切りにしニンニク、唐辛子、パクチー、ナンプラー、うま味調味料などと和えた「ソムタム」というサラダにされます。根の一部は柔らかく、またデンプンを含むので、第2次世界大戦のときに南方の島々に孤立した大日本帝国の兵隊は、実を食べ尽くした後は根を掘って食用にしていたと伝えられています。パパイアの実を切ったときに出る白い液体(パパイン酵素)を粉状にし、精製したものを洗顔料として使う場合もあります。強い洗浄力があり、ニキビに悩む女性達に人気があります。

参考HP:〜
 ・パパイヤの木と実

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。       11/1/10

スタンプ・メイツ
Copyright(C):Nicky
無断転載禁止