★インカ
クスコ(インカ)国王
マンコ・カパック
1200頃、クスコ建設
クスコ王国の初代国王、マンコ1世


大航海物語★
PERU
マンコ・カパック

金の杖”タパク・ヤウリ”を持つ
ペルー 1998 発行
マンコ・カパク

ペルー 1953-1960 発行
インカの至宝
儀式用・黄金の盃

(図案はプレインカ期12-13世紀チムー文化出土品)
ペルー 1966/8/16 発行

マンコ・カパック (生年没年不詳〜1230頃)
 Manqu Qhapaq、
在位:1200頃〜1230頃
 別名:マンコ1世 (Manco I)
  英:Manco Capac、ケチュア語:Manqu Qhapaq=素晴らしい基礎
  初代クスコ王国々王(サパ・インカ(Sapa Inca:国王)
  在位:1200年頃の前後40年説有
  誕生の地:パカリタンボ(Pacaritambo)洞窟(チチカカ湖の水中説有)
  終焉の地:クスコ(Cusco、Peru)説有
マンコ・カパックはインカ神話(Inca mythology)でクスコ王国(Kingdom of Cusco(Curacazgo Inca), 1197-1438)の初代国王です。その出生と業績については複数のインカ伝説で伝えられ、インカ帝国の始祖とされています。

・インティ伝説(Inti legend)では、マンコ1世は太陽神インティ(Inti)の息子にして天の神パチャカマック(Pachacamac)の兄弟とされており、自身は炎と太陽神として崇拝されたという神話になっています。また、インティ神はマンコ1世とその兄弟達をパカリタンボ(Pacaritambo)という洞窟からこの世に遣わし、インティ神はタパク・ヤウリ(Tapac Yauri')と呼ばれる金の杖を与え、その杖が地面に沈む地に「太陽の神殿」を作るように指示。彼らは地下の洞窟を通ってクスコに行き、父インティを讃える神殿を建設。クスコへの旅の途中、兄弟のひとりと姉妹のひとりは石になり、偶像(ワカ : Huaca)になりました。なお、洞窟からではなくチチカカ湖の水中から現れたとされている別伝もあります。

・ビラコチャ伝説(Viracocha legend)では、マンコ1世はビラコチャ神の子供で、クスコの25km南にあるパカリ・タンプ(Paqariq Tanpu')という所で兄弟姉妹達と暮らしていたとなっており、マンコ1世は、彼の兄弟であるアヤ・アンカ(Ayar Anca)、アヤ・カチ(Ayar Kachi)、アヤ・ウチュ(Ayar Uchu)、姉妹であるママ・オクリョ(Mama Ocllo)、ママ・ワコ(Mama Waqu)、ママ・ラウア(Mama Rawa)、ママ・クラ(Mama Cura)と、途中で遭遇した他の部族の人々を統合しながら旅を続け、クスコの谷の部族を征服する時、支配者の象徴である”金の杖”が父ビラコチャ神によりマンコ1世に与えられたとされています。別説には若きマンコ1世は嫉妬深く、兄を裏切り殺してクスコの支配者になったとされています。

・なお、現在ではマンコ1世は約40年間クスコ王国を統治してクスコを建設したとされ、法の規定を整備し、生贄(いけにえ)を廃止したとも考えられています。法規上は、人が自分の姉妹と結婚するのを禁じているも、彼が姉妹であるママ・オクリョと結婚したため、これらの法はインカの貴族には適用されず、彼女との間には次のクスコ王国々王となったシンチ・ロカという息子がいました。別説では1107年に亡くなったとされるも、一般的には1230年頃まで支配したと考えられています。なお、インカ皇帝(Sapa)の称号が制定される前に統治していたので、マンコ1世の称号はカパック(Qhapaq)、即ち「将軍」といわれています。

こちらで、
・インカ最初の皇帝パチャクテク
・インカ10代の皇帝トゥパック・ユパンキ(太平洋探検航海)
・インカ最後の皇帝アタワルパ
・インカの名目皇帝マンコ2世
を、お楽しみください。

参考:〜
クスコ王国 (1197-1438)
  Kingdom of Cusco
  都(首都):クスコ (Czuco)
クスコ王国の成立は1105年頃とも1230年頃とも言われる説が有るも、クスコ王国(Curacazgo Incaとも)はアンデス山脈の山中に、12世紀頃にクスコ地方で部族として成立したケチュア族(インカ族)が作った小規模の都市国家の小王国として、マンコ・カパックの指揮の下、クスコに小規模の都市国家が形成され、和戦両様の同化によって成長し、インカ帝国に引き継がれ発展しました。1438年に最上位の王サパ・インカとなった皇帝パチャクテクの命令で、クスコ王国は壮大な遠征による拡大を始めました。彼による征服地はアンデス山脈のほぼ全ての広さとなりました。パチャクテク
インカの至宝
儀式用黄金の仮面


ペルー 1966/8/16 発行
はクスコ王国をタワンティン・スウユ(4つの州の意、インカ帝国の正式名称)という、北西部のチンチャイ・スウユ(Chinchay Suyu)、北東部のアンティ・スウユ(Anti Suyu)、南西部のクンティ・スウユ(Kunti Suyu)、南東部のコリャ・スウユ(Qulla Suyu)からなる強力な指導者に率いられた4州政府とインカを戴く中央政府クスコ(Czuco)とを基礎とする連邦制帝国に再編して、インカ帝国の基礎を造りました。パチャクテクはまた本拠地か離宮としてマチュ・ピチュを造ったといわれています。

クスコ王国の歴代国王(サパ・インカ、在位):〜
初期王朝〜下王朝(hurin)
・初代マンコ・カパック(Manqu Qhapaq、1197頃-1230頃、マンコ1世
・2代シンチ・ロカ (Sinchi Roca、在位1230頃-1260頃)
・3代リョケ・ユパンキ (Lloque Yupanqui、在位1260頃-1290頃)
・4代マイタ・カパック (Mayta Capac、在位1290頃-1320頃)
・5代カパック・ユパンキ (Capac Yupanqui、在位1320頃-1350頃)
第2王朝〜上王朝(hanan)
・6代インカ・ロカ (Inca Roca、在位1350頃-1380頃)
・7代ヤワル・ワカ (Yahuar Huacac、1380頃-1410頃)
・8代ウィラコチャ (Huiracocha、1410頃-1438)
・9代パチャクテク(インカ帝国の最初のサパ・インカと見なされている)
その後はインカ帝国(1438-1533)〜初代皇帝はパチャクテク。

参考HP:〜
クスコ王国の場所地図
クスコ王国の発展拡大地図(赤:最初の場所)
ペルーの詳細地図(Quito、Tumbes、Cajamarca、Lima、Cuzco有)

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。     13/3/2

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