大航海物語 United Kingdom

国連 1983 発行
切手で綴る 海戦大航海(Naval Battle Voyages)
ナイルの海戦
1798/8/1
 Battle of the Nile
★イギリス VS フランス★
France

国連 1980 発行
海戦 参考資料

GIBULALTAR
ナイル河々口アブキール湾のフランス艦隊
ネルソン提督の旗艦
ヴァンガード号

1798 ナイルの海戦200年記念 1998
ジブラルタル 1998 発行

GIBULALTAR
提督ネルソン卿

1805 ネルソン没後175年記念 1980
(175th Anniversary of the Death of Nelson)
ジブラルタル 1980 発行
Isle of Man
炎上するフランス艦隊
ナイル河口アブキール湾

1805 トラファルガーの海戦200年記念 2005
(The Nile Campain)
マン島 2005 発行

St. Helena
フランスの戦列艦

セントヘレナ 1998 発行
NAURU
伯爵ヴィルヌーブ提督

トラファルガーの海戦200年記念
ナウル 2005 発行

・ナイルの海戦
 (Battle of the Nile, 1798/8/1)
 別名:アブキール湾の海戦(Battle of Aboukir Bay)英勝利
  フランス革命戦争戦争(1792-1802)
  於:アレクサンドリア沿岸アブキール湾
ナイルの海戦はエジプト北部ナイル河デルタの北西端アレクサンドリア沿岸のアブキール湾(Aboukir Bay, Alexandria)で、1798/8/1〜8/2朝にかけてネルソン提督イギリス艦隊がフランス艦隊に対して勝利した海戦。1798年にナポレオンはエジプト遠征を計画していました。イギリスは地中海のフランス軍の不穏な動きを知って、ネルソン提督艦隊を派遣するも、イギリス艦隊は嵐で損傷した旗艦ヴァンガード号を補修している間に、フランス艦隊はツーロン港を出帆して、ナポレオン軍はエジプトへ上陸。1798/8/1にイギリス艦隊は、陸軍を上陸させてアブキール湾に停泊していたフランス艦隊を発見。イギリス艦隊(戦列艦14隻)とフランス艦隊(戦列艦13隻)は、8/1の日没前に遭遇。艦艇数は拮抗するも、フランス艦隊は食料と水の欠乏に苦しみ、水兵3分の1が上陸していました。また、イギリス艦隊が歴戦の精鋭であったのに対して、フランス艦隊は徴用船員が多く練度は劣っていました。
ロゼッタ・ストーン

フランス 1972 発行

フランス艦隊は西側の浅瀬を左手にして、200m間隔で南北に縦陣を敷いて艦艇を鎖で連結。大砲を海側へ向けて防御態勢をとっていました。それは当時では考えうる限り最高の防御態勢とされていました。さらにアブキール湾には浅瀬が広がっており、夕闇の中でイギリス艦隊が座礁の危険を冒してまで攻撃してくるとは予想されていませんでした。そこへネルソン提督は危険を顧みず攻撃を開始。攻撃前に座礁したカローデン号を除く艦艇を2分し、北側からアブキール湾に進入。1隊を陸地とフランス艦隊との間に割り込ませました。陸側からの攻撃に対してはフランス艦隊は戦闘準備が整っておらず(陸側の砲門は閉じたままだったと言う証言も有)、その上に折からの北風で、縦陣の南側のフランス艦艇は北側の僚艦を救援することができませんでした。イギリス艦隊は北から1隻ずつ順番にフランス艦艇を攻撃して次々に撃破。フランス艦艇のうちヴィルヌーブ艦長のギヨーム・テル号とル・ジェネルー号の戦列艦2隻とフリゲート艦2隻は戦場から脱出するも、残りは8/2朝までに炎上するか鹵獲されました。イギリス艦隊には撃沈された艦は1隻も無。戦いの結果、ナポレオン軍は大敗して地中海の制海権は完全にイギリスのものとなり、ナポレオン軍は本国との連絡を絶たれ、エジプトに孤立してしまいました。ネルソン提督は常勝の名声を高め、各国の海軍から恐れられました。

<ナイルの海戦、艦隊戦闘序列>
 (Order of Battle at the Battle of the Nile's Fleets)
・英仏艦隊:〜(British & French fleet)
英仏スの艦隊 主 力 その他 総司令官 乗艦
・イギリス 戦列艦14隻 スループ艦1隻 ネルソン提督 ヴァンガード号
・フランス 戦列艦13隻 フリゲート艦4隻 ブリュイ提督 ロリアン号

<イギリス艦隊>:〜(British fleet)
イギリスの艦隊編成:〜(Rear-Admiral Nelson's fleet) イギリス戦列艦

マーシャル 2005 発行
艦名 戦列艦
・ゴライアス号 HMS Goliath 74
・ゼラス号 HMS Zealous 74 ※Hood
・オライオン号 HMS Orion 74
・オーディシャス号 HMS Audacious 74
・シーシュース号 HMS Theseus 74
ヴァンガード HMS Vanguard 74 Nelson旗艦
・マイノーター号 HMS Minotaur 74
・ディフェンス号 HMS Defence 74
・ベレロフォン号 HMS Bellerophon 74
・マジェスティック号 HMS Majestic 74
・リアンダー号 HMS Leander 50
・アレグザンダー号 HMS Alexander 74
・スウィフトシャー号 HMS Swiftsure 74
・カローデン号 HMS Culloden 74 開戦前に座礁
・ミュータイン号 HMS Mutine 16 Sloop-of-war、カローデン号救援で戦闘に不参加
フッド提督の従兄弟サムエル・フッド艦長(Vice-Admiral Sir Samuel Hood, 1st Baronet KB, 1762-1814)

<フランス艦隊>:〜(Franch fleet)
フランス艦隊の編成:〜(Vice Amiral Bruey's fleet) フランス戦列艦

セント・ヴィンセント 1989 発行
艦名 戦列)艦
・ゲリエ号 Guerrier 74 鹵獲
・コンケラン号 Conquerant 74  ”
・スパルシヤート号 Spartiate 74  ”
・アキロン号 Aquilon 74  ”
・プープル・スーヴラン号 Peuple Souverain 74  ”
・フランクリン号 Franklin 80  ”
・ロリアン号 L'Orient 120 ブリュイ旗艦
・トナン号 Tonnant 74 鹵獲
・ウールー号 Heureux 80  ”
・メルキュール号 Mercure 74  ”
・ギヨーム・テル号 Guillaume Tell 80 ヴィルヌーブ、脱出
・ル・ジェネルー号 Le Genereux 74 脱出
・ティモレオン号 Timoleon 74 座礁、炎上
・セリューズ号 Serieuse 36 フリゲート、オライオン号が撃沈
・アルテミス号 Artemise 36  ” 降伏、座礁、炎上
・ジュスティス号 Justice 40  ” 脱出
・ディヤーヌ号 Diane 40  ” 脱出
・アレルト号 Alerte 12 ブリッグ、脱出
・ライユール号 Railleur 14  ” 脱出
・エルキュル号 Hercule 17  ” 破壊
・サラミーヌ号 Salamine 18  ” 脱出
・その他、砲艦・臼砲艦など多数隻。
※ロリアン号、8/1 爆沈、海軍少将ブリュイ伯爵フランソワ=ポール・ブリュイ・デガリエ、戦死
※(Vice Admiral Francois-Paul Brueys d'Aigalliers, Comte de Brueys, 1753-1798/8/1)。


・ロゼッタ・ストーン
 (Rosetta Stone)
ロゼッタ・ストーンは、エジプトのアレクサンドリアから65km東の地中海沿岸にある港湾都市のブハイラ県ロゼッタ(Rosetta, Beheira)で、1799/7/15にナポレオンがエジプト遠征を行った時、エジプト遠征中のフランス軍兵士ブシャール大尉(Pierre-Francois Bouchard, 1771-1822)によって発見された石柱。紀元前196年にプトレマイオス5世によってメンフィスで出された勅令が刻まれた石碑の一部。縦114.4cm、横72.3cm、厚さ27.9cm、重量760kg。古代エジプト期の暗色の花崗閃
シャンポリオンとヒエログリフ

フランス 1972 発行
緑岩でできた石柱。碑文は古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、ギリシア文字の、3種類の文字が刻まれています。同一の文章が3種類の文字で記述されていると早くから推測され、1822年にシャンポリオン(Jean-Francois Champollion、1790-1832)によって解読されました。これでロゼッタ・ストーンはエジプトのヒエログリフを理解する鍵となり、他の古代エジプト語の記録も解読が可能になりました。1801年にイギリス軍がエジプトに上陸してフランス軍を降伏させ、それ以降本物のロゼッタ・ストーンは英仏のアレクサンドリア協定(Capitulation of Alexandria, 1801)のもとイギリスの所有物となりました。ロンドンへと持ち込まれた石柱は翌年から大英博物館で一般に公開され、現在でも最も人気を集める展示品です。所有権に関しては、ナポレオン戦争中にフランスからイギリスへと移ったと見なされているも、2003年からはエジプトが返還を求めています。

参考HP〜
ナイル河流域の地図(アブキール湾は北のナイル河左岸側に有)
アブキール湾の航空写真

こちらで
伊賀のルーブル美術館(写真集、ロゼッタ・ストーンのレプリカ有)
グラヴィナ提督
チュラッカ艦長
コリングウッド提督
ヴィルヌーヴ提督
サフレン提督
ブルドネス提督
ビクター・ヒューズ船長
トラファルガーの海戦
マゼラン(海峡)
スパイス(香辛料)
コーヒー(嗜好飲料)
ラッコ(絶滅危惧種)
クリッパートン島(絶海の孤島)
フランスの王と王族
切手コレクションの
イギリス皇太子ご成婚
・切手で綴る 東海道五十三次
全米50州アメリカ
・世界で1番美しい 蝶々
・ギリシャの民族衣装
・スペインの画家ゴヤ
世界遺産
フランス
法隆寺日本
ヌビア遺跡エジプト
ピラミッド(エジプト)
パルテノン神殿ギリシャ
モヘンジョダロパキスタン
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 令和 R.4/9/20(2022)
スタンプ・メイツ
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