オランダ編 Netherland

国連　1989　発行		 切手で綴る 蘭英戦争（Naval Battle Voyages）No.1-7
第１次　蘭英戦争
（7）ガッバードの海戦
Battle of Gabbard, 1653/6/2
 United Kingdom

国連　1983　発行		 大航海物語

NEDERLAND
オランダ提督
マールテン・トロンプ提督(父)
 ウィット・デ・ワイズ提督
オランダ　1943　発行

イギリスの提督
ブレーク提督

イギリス　1982　発行		 JERSEY
英仏海峡の地図

ジャージー　1970　発行

REPUBLICA DE GUINEA ECUATORIAL
海戦の図

赤道ギニア　1975/9/5　発行
17-18世紀の戦列艦の海戦（Grandes Veleros Siglo XVII-XVIII）
・ガッバードの海戦
　（Naval Battle of Gabbard, 1653/6/2-6/3）イギリスの勝利
　別名：ガバードバンクの海戦（Battle of Gabbard Bank）
　別名：北フォアランドの海戦（Battle of North Foreland）
　別名：第二次ニューポールトの海戦（2nd Battle of Nieuwpoort）
　戦場：イーストオブイングランド州サフォーク郡沖のガバード礁付近（北海）
　　（Gabbard shoal（North sea）off the coast of Suffolk County, East of England Region, UK）
ガッバードの海戦は第一次蘭英戦争（1652/7/10-1654/4/5）中、イギリスのサフォーク沖のガッバード礁浅瀬の近くで、イギリス艦隊はジョージ・モンク提督とリチャード・ディーン提督、ジョン・ローソン提督とウィリアム・ペンの父ペン提督が指揮する100隻の艦隊と、オランダのマールテン・トロンプ提督とヴィッテ・デ・ウィズ提督の指揮する５艦隊98隻が戦った海戦。この海戦で、イギリス艦隊が今回（1652）初めて採用した海戦戦術の戦列艦が横一線に並んで片舷一斉射撃する横一列横隊艦戦法（Ship Line of Battle）という戦術で、オランダ艦隊を圧倒し、撃退して勝利したと伝わっている海戦でした。また、イギリス艦隊が大型重装備の戦列艦を揃えていた上、6/3にロバート・ブレイク提督が援軍艦隊を率いて支援に来着して、より軽量な艦で構成されたオランダ艦隊は深刻な損傷を受け、６隻が沈没し、11隻が拿捕されて合計17隻もの船を失いました。戦術的には、この海戦はローストフトの海戦（Battle of Lowestoft, 1665/6/13）につぐ、オランダ海軍史上最悪の敗北と言われています。イギリス軍は船を失うことはありませんでしたが、赤色艦隊の副司令官リチャード・ディーン提督は戦死しました。戦いの後、イギリスはイギリス海峡に対するイギリスの支配が北海にまで拡大しました。そしてオランダの海岸を封鎖し、多くの商船を捕獲し、オランダ経済を壊滅させました。蘭英艦隊はスヘフェニンゲンの海戦で再び相まえることになりました。

＜ガッバードの海戦＞〜 第１次 蘭 英 戦 争 〜(First Anglo-Dutch War 1652-1654)
・蘭英艦隊：〜（Dutch & British fleet）
　（Order of Battle at the Battle of Gabbard's Fleet, 1653/6/2）
蘭英艦隊 主　力 その他 総司令官 損害
・オランダ艦隊 戦列艦98隻 輸送船団 マールテン・トロンプ提督 沈没6隻，捕獲11隻，捕虜1350人
・イギリス艦隊 戦列艦100隻 　- - - ジョージ・モンク提督 戦死126人，戦傷236人
蘭・トロンプ提督の旗艦、ブレデロード号（Ship of the Line Brederode, 54gn）
英・モンク提督の旗艦、レゾリューション号（HMS Resolution, 88gn）

＜オランダ艦隊編成＞ トロンプ提督
蘭艦隊 主　力 司令官 メ　モ
・オランダ艦隊 戦列艦98隻 総司令官トロンプ提督
主力艦隊 デ・トロンプ中将 ブレデロード号
支援艦隊 デ・ワイズ中将
　・総司令官：中将マールテン・トロンプ提督、マゼ海軍本部
　・中央艦隊：中将ウィット・デ・ワイズ提督、マゼ海軍本部
オランダ艦隊編成：〜
　蘭艦隊(Dutch Squadron)総司令官マールテン・トロンプ海軍提督
　艦　名 （Ship） 砲 メモ
・ブレデロード号 Brederode 54 旗艦、トロンプ提督
・ヴリヘイド号 Vrijheid 50
・スタッド・エン・ランド号 Stad en Land 38 沈没
・シント・マテウス号 Sint Matheeus 42
・ペリカーン号 Pelikaan 34
・エリアス号 Elias 34
・ウェスターゴ号 Westergo 34 捕獲
・ローズブーム号 Rozeboom 32
・グラーフ・ウィレム号 Graaf Willem 40
・ヘス・イント・ヴェルト号 Haes in 't Veld 30
・プロフェット・サミュエル号 Profeet Samuel 30
・ブラウウェ・アーレンド号 Blauwe Arend 28
・カタリナ号 Catharina 28
・ヘルダーランド号 Gelderland 28
・ネプトゥヌス号 Neptunus 28
・シント・ビンセント号 Sint Vincent 28
・シント・ピーター号 Sint Pieter 28
・ライデン号 Leiden 30
・フープ号 Hoop 28 艦長戦死
・ヴェルグルデ・ハーフ・マーン号 Vergulde Halve Maan 26
・サムソン号 Samson 26
・グラーフ・ウィレム号 Graaf Willem 14 火船
・コニング・デイビッド号 Koning David 火船
など。

＜イギリス艦隊編成＞(British Squadron) ブレーク提督
蘭艦隊 主　力 司令官 メ　モ
イギリス艦隊 戦列艦100隻 総司令官モンク提督
赤色艦隊 リチャード・ディーン少将 レゾリューション号
白色艦隊 ウィリアム・ペン大将 ジェームス号
青色艦隊 ジョン・ローソン大将 ジョージ号
・総司令官：大将モンク提督（General at Sea George Monck）
　・赤色艦隊：少将リチャード・ディーン提督
　　（General at Sea（Major General）Richard Deane, 1610-1653/6/1）戦死
　・白色艦隊：大将ウィリアム・ペン提督（Admiral Sir William Penn、1621-1670）
　・青色艦隊：大将ジョン・ローソン提督（Admiral Sir John Lawson, c1615-1665/6/13）
　　（第二次英蘭戦争、ローストフトの海戦没：Battle of Lowestoft 1665/6/13）
　・援軍艦隊：大将ブレーク提督（Sea General Robert Blake, 1599-1657）
イギリス艦隊編成：〜
　英艦隊（British Fleet）総司令官モンク海軍提督
赤色艦隊（Red Squadron） (HMS) 砲 メモ
・レゾリューション号 Resolution 88 旗艦(flag)モンク提督・ディーン提督
・ウスター号 Worcester 50
・アドヴァイス号 Advice 42
・ダイヤモンド号 Diamond 42
・サファイア号 Sapphire 38
・マーマデューク号 Marmaduke 42
・ペリカン号 Pelican 40
・マーメード号 Mermaid 26
・ゴールデン・フリース号 Golden Fleece 44
・ロイアルティ号 Loyalty 34
・ソシエティ号 Society 44
・マラガ・マーチャント号 Malaga Merchant 36
・マルティヌス号 Martin 14
・フォーチュン号 Fortun 10 火船
・フォックス号 Fox 10 　”
・レノウン号 Renown 10 　”
・トライアンフ号 Triumph 62 (Vice-Admiral James Peacock)
・ローレル号 Laurel 48
・アドベンチャー号 Adventure 40
・プロビデンス号 Providence 33
・ベア号 Bear 46
・ハートシーズ号 Heartsease 36
・ハウンド号 Hound 36
・アン・ジョイス号 Anne and Joyce 34
・ロンドン号 London 40
・ハンニバル号 Hannibal 44
・メアリー号 Mary 37
・トーマス・ウィリアム号 Thomas and William 36
・スピーカー号 Speaker 56
・サセックス号 Sussex 46
・ギニア号 Guinea 34
・タイガー号 Tiger 40
・ヴァイオレット号 Violet 40
・ソフィア号 Sophia 38
・ファルマス号 Falmouth 26
・フォア・シスターズ号 Four Sisters 30
・ハンブルク・マーチャント号 Hamburg Merchant 34
・フェニックス号 Phoenix 34

白色艦隊（White Squadron） (HMS) 砲
・ジェームス号 James 66 ウィリアム・ペン(父)
・ライオン号 Lion 50
・ルビー号 Ruby 42
・アシスタンス号 Assistance 40
・フォアサイト号 Foresight 42
・ポーツマス号 Portsmouth 38
・アン・ピアシー号 Anne Piercy 33
・ピーター号 Peter 32
・エクスチェンジ号 Exchange 30
・マーリン号 Merlin 12
・チャード・マーサ号 Richard and Martha 46
・サラ号 Sarah 34
・リッサ・マーチャント号 Lissa Merchant 38 火船
・ヴィクトリー号 Victory 60 (Vice-Admiral Lionel Lane)
・センチュリオン号 Centurion 42
・エクスペディション号 Expedition 32
・ギリーフラワー号 Gillyflower 32
・ミデルブルグ号 Middelburg 32
・レイヴン号 Raven 38
・エクスチェンジ号 Exchange 32
・グローブ号 Globe 30
・アンドリュー号 Andrew 56
・トーマス・ルーシー号 Thomas and Lucy 34
・アシュアランス号 Assurance 36
・クラウン号 Crown 36
・ダッチェス号 Duchess 24
・プリンセス・マリア号 Princess Maria 38
・ウォーターハウンド号 Waterhound 30
・パール号 Pearl 26
・リフォーメション号 Reformation 40
・インダストリー号 Industry 30

青色艦隊（Blue Squadron） (HMS) 砲
・ジョージ号 George 58
・ケント号 Kentish 50
・グレート・プレジデント号 Great President 40
・ノンサッチ号 Nonsuch 40
・サクセス号 Success 38
・ウェルカム号 Welcome 40
・ブラジル号 Brazil 30
・オーク号 Oak 32
・イーストランド・マーチャント号 Eastland Merchant 32
・アドヴェンチュー号 Adventure 38
・サマリタン号 Samaritan 30
・ファイアシップ号 Fireship 10
・ヴァンガード号 Vanguard 56 (Vice-Admiral Joseph Jordan)
・ハッピー・エントランス号 Happy Entrance 43
・ドラゴン号 Dragon 38
・コンヴァート号 Convert 32
・ポール号 Paul 38
・ギフト号 Gift 34
・クレセント号 Crescent 30
・サミュエル・タボート号 Samuel Taboat 30
・ベンジャミン号 Benjamin 32
・キング・フェルディナンド号 King Ferdinando 36
・ローバック号 Roebuck 30
・レインボー号 Rainbow 58 (Rear-Admiral William Goodsonn)
・ンバーティーヌ号 Convertine 44
・アミティ号 Amity 36
・ドルフィン号 Dolphin 30
・アームズ・オブ・ホランド号 Arms of Holland 34
・チューリップ号 Tulip 32
・ジョナサン号 Jonathan 30
・ドラゴネア号 Dragoneare 32
・ウィリアム・ジョン号 William and John 36
・ニコデマス号 Nicodemus 12
・ブロッサム号 Blossom 30
など。

参考ＨＰ：〜
・ガバード礁の場所地図（英国ロンドン北東）
・サフォーク郡の場所地図（英国南東部）
・イーストオブイングランド州の場所地図（英国南東部）
・オランダの地図（1672）
・オランダの区分地図（フランスの進撃図、1672）
・ソンム県の場所地図（フランス）
・ソンム川の場所地図（245km, フランス）

こちらで
・蘭英戦争（1652-1674）
・第１次蘭英戦争（1652-1654）
　(1)ドーバーの海戦（1652/5/19）
　(2)プリマスの戦い（1652/8/16）
　(3)ケンティッシュノックの海戦（1652/9/28）
　(4)ダンジネスの海戦（1652/11/30）
　(5)ポートランド沖の海戦（1653/2/18）
　(6)レグホーンの海戦（1653/3/4)
　(7)ガッバードの海戦（1653/6/2)
　(8)スヘフェニンゲンの海戦（1653/7/31）
・第２次蘭英戦争（1665-1667）
・第３次蘭英戦争（1672-1674）
・第４次蘭英戦争（1780-1784）
・マゼラン （海峡）
・スパイス （香辛料）
・コーヒー （嗜好飲料）
・ラッコ（絶滅危惧種）
・クリッパートン島（絶海の孤島）
・カリブ海の地図（島国シリーズ）
・フランスの王と王族（ブルボン朝）		 切手コレクションの
・イギリス皇太子ご成婚
・切手で綴る東海道五十三次
・全米５０州（アメリカ）
・世界で1番美しい 蝶々
・ギリシャの民族衣装
・スペインの画家ゴヤ		 世界遺産の
・フランス
・法隆寺 （日本）
・ヌビア遺跡（エジプト）
・ピラミッド （エジプト）
・パルテノン神殿 （ギリシャ）
・モヘンジョダロ（パキスタン）
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。　　　 令和５年2023/3/24
スタンプ･メイツ
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