コーサ


★スペイン	コーサ１４９９ベネズエラ・バリア湾探検航海	大航海物語★

		ＳＡＩＮＴ　ＬＵＣＩＡコーサ１４９３年の航海地図
	グレナダ島		ドミニカ島マルチニク島セント・ルシア島セント・ヴィンセント島
		1493/11/3ドミニカ島発見セント・ルシア　1992　発行
コンゴ　1992　発行

カリブ海南部の地図

カリブ海

アンティ｜ル諸島

ドミニカ　1978/11/1　発行

キューバ島→

ジャマイカ島→

ユカタン半島→

ポルトベロ（赤丸）→

カリブ海沿岸の地図

　　　　　　ジャマイカ　1992　発行　↑バリア湾　南米大陸

←イスパニョーラ島
←プエルトリコ島

←小アンチール諸島
←ドミニカ島

←バリア湾
←カルタヘナ（赤丸）

コーサは１４９９年～１５０１年にかけて、７回も南アメリカ北海岸沿岸地帯を探検航海して、地図作成などに貢献しました。コーサは１３回大西洋を横断し、南米コロンビアで亡くなりました。上記の切手の”ポルト・ベロ”付近が彼の終焉の地となりました。

ファン・デ・ラ・コーサ　（１４６０～１５１０/２/２８）
　Juan de La Cosa
コーサはスペイン・カンタブリカ地方のビスケー湾近くで生れましたが、生年には諸説ありますが、子供の頃から海に出ており、青春時代にはスペインから出帆していた数多くの西アフリカ冒険航海に同行していました。

コーサの大航海；
１４８８年バーソロミュー･ディアズの航海士（パイロット）として、喜望峰へ。
１４９２年コロンブスの第一回航海で、サンタ･マリア号船長。
１４９３年コロンブスの第二回航海で、マルガリータ号船長。
１４９８年コロンブスの第三回航海で、ラ・ニーニャ号船長。
１４９９年オヘーダの第一パイロットで、ヴェネズエラ方面へ。
１５００年バスティダスと共にウラバー湾（現ダリエン）方面へ。
１５０３年ウラバー湾で、”ウラバー代執行官”。
１５０６年ウラバー湾へ。

コーサの業績；
１５００年世界地図を作成。
１５０２年スペインの特命全権大使としてポルトガルへ。

彼の最初の記録は１４８８年にポルトガルに居て、バーソロミュー・ディアズの航海士としてリスボンを出帆し、喜望峰に到達した時からです。そしてポルトガルからスパイの嫌疑をかけられましたが、捕まる前に”その詳細な情報”をスペインに持ち出しました。

コーサはクリストファー・コロンブスの航海の内の３つの航海に参加していて、
１４９２年のコロンブス第１回航海では旗艦”サンタ・マリアSanta Maria”号の船主で船長で、
１４９３年のコロンブス第２回航海では”マルガリータ　Marigalante”号の”船長”兼”地図製作者”で、
１４９８年のコロンブス第３回航海では”ラニーニャ　La Nina”号の船長を務めました。


コーサの世界地図１５００、”Mappa Mundi” 製作・発表

ＮＩＣＡＲＡＧＵＡニカラグア　1992　発行	→アジア→		←ヨーロッパ中央は ←アフリカ
		アフリカ↑
	１５００　コーサの世界地図５００年記念　２０００スペイン　2000　発行

キューバ、イスパニョーラ島付近の拡大図

ウガンダ　1992　発行

アフリカ付近の拡大図

ウガンダ　1992　発行

１４９９年５月にはアロンゾ・ド・オヘーダとアメリゴ・ヴェスプッチの遠征隊の第１パイロット（水先案内人）となって、カディス港から一緒に出帆し、大西洋を横断し新大陸（南米）ガイアナ最大の川のエスカイボ（Esequibo）川から、ベネズエラのバリア湾を経て、コロンビアのヴェラ（Vela.）岬までを探検航海しました。この遠征は経済的な財宝は得ることができませんでしたが、それにも勝る詳細な航海地図を書き上げることができました。１５００年６月カディス港に帰港して、コーサは国王のためにアメリカ大陸を現した”９６ｃｍｘ１８３ｃｍ”の世界地図を同年に作成しました。

１５００年にはロドリゴ･ド･バステイダスが新大陸への航海許可を取り付け、コーサにどのルートを通るべきかを相談しましたので、コーサは助言し船団を準備し、同年１０月にバスティダス、バスコ・ヌーニェス・ド・バルボアと一緒に大船団を組んでスペインを出帆し、ベネズエラからコロンビアのヴェラ岬を通過して、ウラバー湾（現ダリエン湾）を訪れ、コロンビアからパナマの東海岸北部にかけての沿岸地方を探検航海した後、現地ティエラ・フィルメ（Tierra Firme）で解散しました。１５０１年コーサはベネズエラ沿岸部の地図を作成すべく、南米海岸をパナマ地峡地帯まで探検航海して、１５０２年イスパニョーラ島(現ハイチ）に戻りました。この時作成された地図に、初めてベネズエラの地名が使用されました。コーサは１５０２年の終わり頃スペインに戻りました。ポルトガルがスペインが発見した新しい土地に対して何度も攻撃してきましたので、イサベラ女王はコーサを特命大使としてポルトガルに派遣しました。

１５０３年４月３日イサヴェラ女王がコーサはを”ウラバー代執行官”に指名しましたので、ウラバー湾のパール（真珠）諸島の遠征に行き、１５０６年まで在職して現ハイチやジャマイカを訪問しました。１５０９年７回目で最後の航海を新大陸へと出帆しました。コーサは３隻の船に２００人の移住者を乗船させ、オヘーダが１００人の移住者を乗船させた１隻の船で合流し、オヘーダの指揮のもとハイチに到着しました。オヘーダとディエゴ・ド・ニクエサの間で先着の移住者の論争が起きた時、彼らはフランシスコ・ピサロの所へ行き、オヘーダの領域を侵犯してコロンビアのカルタヘナに上陸しましたので、コーサはより安全なウラバー湾の海岸に移住者を上陸させるように提案しました。上陸すると原住民の攻撃にあって、コーサは毒矢で打たれて５０才で同地で亡くなりました。

・ベネズエラのバリア湾はコロンブスの第３回航海（１４９８/５/３１出帆）の時に発見されました。その後１５００年に真珠貝採取の基地として、ベネズエラにサンティアゴ・デ・クバグア（南米最初の定住地）が創建されましたが、１５４１年の大地震で破壊されてしまいました。

・参考ＨＰ：～ファン・デ・ラ・コーサの世界地図

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。　　　　　　　２００７/４/３０改訂