★スペイン カイェタノ・ヴァルデス提督
1823
カディス最高軍司令官
大航海物語★

ESPANA

スペイン 1975/3/1 発行

BRITISH INDIAN OCEAN TERRITORY

1805 トラファルガーの海戦200年記念 2005
イギリス領インド洋地域 2005 発行

ヴァルデスはイギリスとの”ジブラルタル奪回戦”や、ネルソン艦隊との”トラファルガーの戦い”など数多くの戦争に従軍して手柄を立て、カディスの軍司令官になりましたが、スペイン国王フェルナンド7世の圧政に苦しめられるも、なんとか生き抜き、海軍提督となりました。

カイェタノ・ヴァルデス・イ・フロレス
  Cayetano Valdes y Flores (1767〜1834)

ヴァルデスはスペイン・セヴィリャで生れました。14才でカディス海軍学校に入学しました。1782年15才での”ジブラルタルの奪回戦”である対イギリス戦争、そしてその後のアルジェリヤ戦争にも従軍しました。新大陸のフッカ(Fuca)海峡の科学的調査・遠征の後に艦長となりました。1797/2/14のポルトガル・アルカルベ州”サン・ヴィセンテ岬沖の海戦”で大きな手柄を立て、またイギリスのネルソン艦隊に対するカディス港の防御戦でも手柄をたてました。1801年の終わり頃のフランス艦隊のサント・ドミンゴ攻撃に対するネプチューン(Neptune)作戦では将官として参戦しました。1805/10/21の”トラファルガーの海戦”に従軍して重傷を負いました。

スペイン独立戦争(1808 - 1814対ナポレオン戦争)ではヴァルデスは陸上部隊に編入されました。ブレーク将軍のもとでブルゴス地方の”エスピノサ・デ・ロス・モンテロスの戦い”で重要な役割を演じました。1809年に中将となり、3年後の1812年にはカディスの知事兼軍司令官になりました。

1814年3月フェルナンド7世がスペイン王に復帰すると、独裁絶対政治による激しい弾圧にあい、ヴァレンシアのアリカンテ城で捕われの身となりました。続く1820年の暴動で国王は捕らえられ、解放時代がくると戦争大臣になりました。1823年10月、”サン・ルイスの10万人の子供達”と呼ばれるフランス陸軍がスペインに侵攻してきて”トロカデロの戦い”、そしてカディスの陥落で、フランス軍に国王が釈放され再び王位に復帰すると、ヴァルデェスは死ぬほどの拷問を受け責めたてられました。彼はようやくのことでイギリス領ジブラルタルへと逃れることができ、そこで10年間暮らしました。

1833/9/29にフェルナンド7世が亡くなると、スペインへ戻りました。そしてヴァルデェスはカディスの最高軍司令官となり、後に海軍大将となりました。1834年、スペイン・カディス地方のサン・フェルナンドで67才でくなりました。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。        08/8/8追記

スタンプ・メイツ
Copyright(C):Nicky
無断転載禁止